アフィリエイト活動において、見込み客に向けて提供していく「特典」や「企画」は、基本的に次の2つの形式に分類されます。
・自作のオリジナルコンテンツ(PDFファイル、音声講座、動画コンテンツなど)
・自身が提供できるサービス(メールサポート、コンサル、セミナー参加権など)
これらの「いずれか」もしくは「両方」を組み合わせて用意し、商品購入を促すスタイルが、一般的な『特典』や『企画』のあり方です。
このとき、それらのコンテンツやサービスを「企画の主役」として前面に打ち出すか、それとも「商品に付属する形」で紹介するかによって、位置づけは次のように変わります。
・主軸がコンテンツやサービス → 企画としての提案
・主軸が商品 → 特典としての提案
つまり、何を中心に訴求するか――商品なのか、提供コンテンツなのか――が、「特典」と「企画」を分ける大きなポイントになるというわけです。
「特典」と「企画」の使い分け基準
では、どのような場合に「特典」として提案すべきか、あるいは「企画」として打ち出すべきか。
その判断は、次のような視点から定めていくことが重要です。
▼ 特典として提供すべきもの
特定の商品をより効果的・効率的に活用・実践できることを目的としたコンテンツやサービス(=商品活用を補助するもの)
▼ 企画として提供すべきもの
特定のコンセプトや目的に基づいて構成されたコンテンツやサービス(=商品ありきではなく、自分の世界観・企画意図ありき)
したがって、「特典」の場合はあくまで商品自体の価値を補強する立ち位置であり、「企画」の場合は企画そのものが主役で、そのコンセプトに合った商品を後から紹介していく、というアプローチになります。
このとき、「特定の商品ありき」でコンテンツを用意していくやり方もあれば、逆に「打ち出したい企画コンセプトありき」でサービスやコンテンツを作成し、そこにマッチする商品を選んでいく、という柔軟な手法も可能です。
たとえば、
「このようなテーマで読者と関係を築いていきたい」
「このコンセプトのもとで価値提供をしたい」
という想いが先にあるなら、その世界観に合う商品を後から選定していく形でも問題ありません。
一方で、「特にこだわりたいコンセプトがない」「扱いたい商品は既に決まっている」という場合は、その商品を中心に特典を用意するか企画を立てるかを判断していく流れが適しています。
商品を中心に考える場合の判断基準
すでに紹介したい商品が明確にある場合に、『特典』としてコンテンツやサービスを用意するべきか、それとも『企画』という形で提供していくべきかを判断する際は、
「その商品にふさわしい、魅力的な企画コンセプトを打ち出せるかどうか」
がひとつの重要な判断基準となります。
もし、その商品から自然と想起されるような強いコンセプトや企画案が思い浮かばない場合は、その商品の使い方や効果を補完・強化する形で『特典』を用意し、販売に活かす流れで問題ありません。
「特典」よりも「企画」の方が有利になる場面
ただし、読者との信頼関係がある程度できており、アフィリエイターとしてのブランディングが確立されている場合には、『特典』よりも『企画』のほうが成約につながりやすい傾向があります。
というのも、『企画』は基本的に「自分が提供するコンテンツやサービスそのものの魅力」で商品購入を後押しするスタイルであるため、そのアピールが読者に響くかどうかは、普段から築かれてきた信頼関係に大きく左右されるからです。
ブランディングが整っている状態であればあるほど、企画の世界観やコンセプトが魅力的に受け取られ、成約率は上がりやすくなります。
このように、「特典」と「企画」では構造やアプローチの視点が大きく異なります。
次の講義では、それぞれの構築手順や見せ方、読者への訴求ポイントの違いなどを具体的に解説していきます。


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