情報発信ブログを構築する2つの選択肢
情報発信を目的としたブログを立ち上げる際、大きく分けて2つの方法があります。
ひとつは「WordPress」などのオープンソースを用い、レンタルサーバー上に自前でブログを構築・運営していく方法。
もうひとつは、「既存のブログサービス(無料または有料のもの)」を活用する方法です。
レンタルサーバー×WordPress型ブログのメリットとデメリット
メリット
・自分の管理下にあるため、ブログや記事が一方的に削除される心配がない
デメリット
・サーバー代やドメイン代など、継続的な費用がかかる
・WordPressのインストールやデザインのカスタマイズに、ある程度の知識と手間が必要
・新規ドメインで始める場合、検索エンジンに認識される(インデックスされる)まで時間がかかる
既存ブログサービスのメリットとデメリット
メリット
・アカウント登録のみで、すぐにブログを開始できる
・カスタマイズが簡易で扱いやすい
・検索エンジンにインデックスされやすく、アクセスが集まりやすい
・無料ブログなら運用コストがゼロ
デメリット
・サービス提供者の利用規約に従う必要がある
・規約違反などで、記事やブログ自体が削除されるリスクがある
つまり、ブログが成長し、収益が安定してきたタイミングで「既存ブログサービス」の利用を続ける場合、そのプラットフォームに依存せざるを得ず、常に削除リスクがついて回ることになります。
ブログタイトルの設定基準
ブログのタイトルは、読者に対して「どのような印象を与えるか」「どんなテーマの情報を扱っているのか」を伝える大切な要素です。
とはいえ、タイトルの設定がブログ全体の反応や売上に大きな影響を与えるケースはそれほど多くないため、極端に悩みすぎる必要はありません。
タイトル設定のポイント
・ブログの主旨や取り扱っている情報のテーマが、ひと目で分かるような直感的な名称にすること。
・検索エンジンからの流入を意識するなら、狙いたいキーワードをタイトルに盛り込むこと。
重要なのは、まず「何についてのブログなのか」を明確に伝えること。
そのうえで、集客を見込めるキーワードをできるだけ取り入れると効果的です。
ブログテンプレートの選び方
カラム数の基準
ブログのデザインを決めるテンプレート選びにおいては、「カラム数(表示領域の分割数)」がひとつの判断基準になります。
インターネットユーザーにとって見慣れていて読みやすい構成は、2カラムまたは3カラムが一般的です。
テンプレートを選ぶ際には、以下のような条件を満たすかどうかを目安にするとよいでしょう。
3カラムテンプレートが適しているケース
・発信する情報のテーマが幅広く、ジャンルが多岐にわたる。
・おすすめ商品などのバナー広告を、目立つ位置に多く掲載したい。
・プロフィール画像などを使って、自分自身のキャラクター性を強調したい。
ただし、3カラムを選んだにもかかわらず、サイドバーに表示するコンテンツが少ない場合、ブログ全体が空疎な印象になってしまうこともあります。
そのため、サイドコンテンツの種類や量があまり多くないと判断される場合には、見た目もスッキリとまとまる2カラムのテンプレートを選ぶ方が無難です。
全体のデザイン性
ブログのデザインを選ぶ際は、単なる好みや「おしゃれに見えるかどうか」といった主観的な判断だけでは不十分で、大切なのは、あくまでブログ全体の「イメージ」や「コンセプト」に合致しているかどうかです。
たとえビジュアル的に優れたテンプレートであっても、写真やイラストの内容がブログのテーマとあまりにかけ離れている場合は、そのデザインを採用すべきではありません。
そして、多くの人にとって読みやすく、親しみのあるウェブサイトの基本構成は「白い背景に黒い文字」であるため、記事やコンテンツ部分の背景に色が入っているテンプレートも、原則として避けた方が無難です。
ヘッダー設定における重要なポイント
ブログのヘッダーで最も重視すべきなのは、「見た目の派手さ」や「印象的なビジュアル」ではなく、「このブログが何について書かれているのかをひと目で伝えられるかどうか」です。
つまり、視覚的なインパクト以上に、「ブログの趣旨を伝える役割」が最優先されるべきであり、この点においては、こちらで解説した「ブログタイトルの設定」のポイントを踏まえ、適切なタイトルを定めていれば、そのタイトルをヘッダー部分にそのまま表示するだけでも、十分に必要な役割を果たせます。
ブログのカスタマイズにおける重要な視点
ブログの見た目を整える「カスタマイズ」においても、重要なのは自己満足ではなく、訪問者の利便性です。以下の2点は常に意識しておく必要があります。
・訪問者にとって、ブログ全体が見やすく、読みやすいこと。
・どこにどんな情報があるのかが、ひと目で分かる構成であること。
訪問者それぞれのニーズを的確に満たす情報へ、スムーズにたどり着けるようなサイト設計を目指して、ブログを丁寧に整えていきます。
そのためには、常に画面上に表示される「ヘッダーメニュー」「サイドバーメニュー」「フッターメニュー」といった“導線メニュー”の役割を活用することが大切です。
これらは、ユーザーにとって迷いなくブログ内を回遊できるためのナビゲーションの役割を担うものとなります。
メニュー構成ごとの適切な配置
ヘッダーメニューに適したコンテンツ
・画面の上部、最初に目に入りやすい場所に配置したいメニュー
・補足説明を加える必要がない、短く簡潔なタイトルで伝わる内容
ヘッダーメニューはスペースに制限があるため、横並びで表示しても違和感のない、コンパクトなタイトルのメニューのみが適しています。
情報量の多いものや、解説を要する項目は別の場所に設けるべきです。
サイドバーメニューに適したコンテンツ
・補足説明とともに見せたい情報
・バナー画像を使って、特定のコンテンツや外部ページへ誘導したいもの
・記事タイトルなど、数多くのリンクを並べて提示したいもの
サイドバーメニューは縦方向にスクロール可能なため、実質的に多くの情報を一覧として掲載できます。
柔軟性が高いため、さまざまな情報を段階的に見せていきたい場合に最適な配置場所です。
メニューコンテンツの優先順位設定
メニューの中でも、特にクリック率が高くなるのが「ヘッダーメニューの左側」や「サイドバーメニューの上段」です。
これらの目立つ位置には、以下のような情報を優先的に配置することが重要です。
・初めて訪れるユーザーが高確率で求める情報
・初めて訪れるユーザーが興味を持ちやすい情報
このような情報は、リピーター向けの要素よりも優先されるべきであり、「新規訪問者の視点」を基準にしてメニューを構成していくことが理想的です。
そして、それらのコンテンツに対しては、内容が直感的に伝わるようなわかりやすいメニュータイトルを設定することが求められます。
新規訪問者が最初に確認したい情報の例
・ブログの全体的な趣旨や目的を説明する情報
・運営者のプロフィールや実績が分かる情報
検索エンジン経由で記事に辿り着いた新規訪問者は、その記事を読み終えたあと、次に「このブログは信頼できるのか?」「他にどんな情報があるのか?」といった観点で全体像を把握しようとします。
つまり、以下のような情報がその判断材料として強く求められる傾向にあります。
「このブログは何をテーマに、誰に向けて情報を発信しているのか?」
「このブログを運営しているのは、どんな人で、どんな経験や実績があるのか?」
こうした内容にしっかりと応えるために、ヘッダーメニューやサイドバーメニューの目立つ位置には、「ブログの趣旨を明確に示すコンテンツ」や「運営者プロフィールに関するコンテンツ」を優先して配置しましょう。
優先度を下げるべきメニューコンテンツ
一方で、ヘッダーやサイドバーの目立つ位置に掲げるべきではないコンテンツもあります。
以下のような要素は、クリックされやすい場所に置いてしまうと、むしろ見込み客を早い段階で離脱させてしまう原因になります。
・メルマガ登録ページや読者登録ページへのバナー
・上記ページへの誘導リンク
・アフィリエイト商品などの販売バナー
・商品一覧ページなどへの直接的な誘導コンテンツ
これらは、まだ十分な信頼関係が築かれていない段階で提示すると、「売り込み感」が先行してしまい、訪問者に敬遠されてしまうことがあります。
そのため、信頼や価値提供がある程度できたタイミングで自然に誘導できる位置に配置するのが理想的です。
その他、重要度の高いメニューコンテンツ①
― 主要コンテンツの一覧表示 ―
ブログ内の情報を「ジャンル別」や「テーマ別」に整理し、それぞれを一覧形式で表示する専用コンテンツが用意されていると、訪問者は自分に合った情報を効率的に見つけることができます。
特に初めて訪れるユーザーにとっては、このような「全体像を見渡せる入口」があることで、ブログ内を回遊しやすくなり、満足度や滞在時間の向上にもつながります。
ただし、その一覧に掲載するのは「訪問者にとって価値がある」と判断できる内容に限定すべきです。
単なる集客目的だけのコンテンツなどは、ここに含める必要はありません。
その他、重要度の高いメニューコンテンツ②
― お問い合わせフォームや連絡手段の明示 ―
「質問・相談を受け付けるための問い合わせフォーム」や「Eメールアドレスへのリンク」などを、メニューコンテンツに明示的に表示することは、ブランディングの観点からも非常に効果的です。
これらを設置することにより、訪問者と直接コンタクトを取るための導線が生まれ、運営者としての信頼感が高まると同時に、見込み客の“生の声”を得やすくなります。
こうしたフィードバックは、コンテンツの質を高めたり、読者のニーズを深く理解するための「貴重な情報源」となります。
戦略的に活用することで、ブログの方向性にも確かな手ごたえが加わります。
フッターメニューの活用ポイント
フッターメニューにおいて意識したいのは、「記事を最後まで読んでくれた訪問者が目にする可能性がある場所」であるという前提です。
つまり、すでに一定の関心を持ってくれているユーザーが辿り着く位置だからこそ、その読者の関心を自然に次の行動へとつなげるための導線を配置するのが効果的です。
たとえば、「人気記事一覧」「おすすめ記事へのリンク」「さらに深掘りした関連記事」など、読者の行動を継続させやすい内容を置くことで、自然な回遊とエンゲージメントの向上が期待できます。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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