情報発信のメディアとしてブログを構築する際には、主に2つの選択肢があります。
1. WordPressなどを使って自分でブログを構築・運営する方法
この方法では、WordPressのようなオープンソースのブログシステムを、独自ドメインとレンタルサーバーに導入して運営していきます。
レンタルサーバーは月額1,000円未満で契約できるものもありますが、初期設定や設置、カスタマイズにはある程度の知識と手間が必要です。
ただし、この方法の最大のメリットは、既存のブログサービスにありがちな「規約」や「規制」に縛られず、自分の資産としてブログを自由に運営できるという点です。
サービス提供側の都合で、突然ブログや記事が削除されるようなリスクもありません。
一方のデメリットは、初期費用と作業の手間がかかること。
また、ブログを立ち上げたばかりの段階では、Googleなどの検索エンジンにインデックス(登録)されるまでに時間がかかる点も挙げられます。
ただし、この「インデックスの遅れ」については、中古ドメインを使うなどの方法である程度カバー可能です。
さらに、運営を継続していけば自然と検索にも認識されていくため、長期的には大きな問題にはなりにくいでしょう。
2. 既存のブログサービスを利用する方法(無料・有料)
もう一つの選択肢は、Amebaブログやはてなブログなど、すでに用意されたブログサービスを利用する方法です。
この場合は、サービスに登録してアカウントを作成するだけで、すぐに記事の投稿が可能です。
無料サービスを選べば、費用もかかりません。
デザインのカスタマイズも、公式マニュアルに沿って進めれば比較的簡単です。
また、これらのサービスは運営実績のあるドメイン・サーバーを利用しているため、検索エンジンへのインデックスも比較的早いという特徴があります。
ただし、最大のデメリットは、そのサービスの規約に従わなければならないという点です。
運営側の判断で、ブログや記事が突然削除されるリスクもゼロではありません。
特に、アフィリエイトや特定のジャンルに関する投稿が規約に抵触する場合、予告なしに削除されてしまう可能性もあります。
また、今後の規約変更によって、アフィリエイト利用自体が禁止されるといったケースも考えられます。
そのため、既存のブログサービスを使う場合は、常にサービス側の制約や削除リスクを抱えて運営していくことになります。
結論:長期的な視点で考えるならWordPressがお勧め
ブログを始める際には、この2つの選択肢それぞれのメリット・デメリットを踏まえたうえで、「自分にとって最適な運営スタイル」を見極めてください。
初期費用や自由度を重視するならWordPress、自動的なインデックスや手軽さを優先するなら既存のブログサービスが適しています。
初めてブログを構築する場合、たしかに既存のブログサービスは、設定やカスタマイズが簡単で、手軽に始められるという点では大きな魅力があります。
この「手軽さ」は、初心者にとって非常に心強い要素ですし、構築のハードルが低いのも事実です。
しかし一方で、ブログの運営が順調に進み、やがて収益化が見込めるようになってきたときに、そのブログが「外部のサービスに依存している状態」であることが、次第に大きなリスクとなっていきます。
具体的には、運営会社の規約変更や判断ひとつで、ブログや記事が削除されてしまう可能性が常につきまとうため、資産性に欠けるという課題があるのです。
こうした背景を踏まえると、私としては最初から、レンタルサーバー上にWordPressなどのオープンソースを導入して、自分の資産としてブログを構築・運営していくことを強くおすすめします。
自由度が高く、リスクの少ないブログ運営を目指すなら、多少の初期コストと手間をかけてでも、自分で管理できる仕組みを整える価値は十分にあると考えています。


“【DRM講座】収益化を目指すならどっち?WordPressと既存ブログサービスの違いについて” への2件のフィードバック